歯ぐきの腫れや出血を見逃さないで下さい!
歯周病の症状として歯ぐきに腫れや出血が挙げられます。
しかし、初期段階の歯周病はほとんど自覚症状がないため、これらの症状に気がついたころにはかなり進行しているケースが多くあります。
例を挙げると、10年近く虫歯等の症状がなく、歯科受診をされなかった方が、急に症状を訴えて受診した結果、重度歯周病になっていたというケースもあります。
症状がない時にこそ、お口の状態を定期的にチェックし、そういった状態になることを防ぐことが大変重要です。
横浜市港南区港南台の歯医者「川平デンタルクリニック 港南台院」では、歯周病の治療や予防、重度歯周病治療にも対応しています。
気になる症状がある方はもちろんのこと、
歯科への受診から遠のいている方もメンテンナスの一環として、まずは当院へご相談ください。
日本人の5人に4人は歯周病予備軍
歯周病は歯垢(プラーク)の中にひそむ歯周病菌による感染症で、日本人の成人のうち、約8割が感染している、もしくは予備軍だといわれています。日本人が歯を失う原因第1位は歯周病なのです。
歯周病は、初期は歯ぐきに出血や腫れが起こり、進行すると歯を支える顎の骨が溶かされて支えきれなくなり、歯が抜け落ちてしまうことがあります。
かつては重度の歯周病を「歯槽膿漏(しそうのうろう)」と呼び、高齢者の病気だと思われていましたが、現在では若い人でも歯周病を発症しているケースがあります。
こんな症状ありませんか?~歯周病セルフチェック~
気になる症状にチェックを入れてみましょう。当てはまった項目の数が多いほど歯周病を発症している可能性が高くなります。
歯周病も虫歯同様、初期の段階では自覚症状がほとんどありません。もし以下にあてはまる症状がある方は、もしかしたらすでに歯周病にかかっている可能性があります。
「はい」の部分にチェックを入れてみてください。
Result上記リストの当てはまる項目をCheckしてみて下さい
チェックした項目に応じて、歯周病のリスクを確認できます。一つもチェックが無ければ、現時点で歯周病のリスクはかなり低いと言えます。
1-4軽度歯周炎(歯肉炎)の可能性があります
歯周炎の初期症状が見受けられます。歯磨きなどのケアに加え、歯科医院での予防処置を行いましょう。
5-10早く歯科医院を受診し、適切な治療を受けましょう
歯周病を発症している可能性が非常に高いと思われます。歯を失うほど重症になる前に歯科医院で適切な治療を受けましょう。
More than 11歯を失ってしまう可能性があります
重度歯周病の可能があり、歯を失うリスクが高まっていますので、今すぐ当院へご相談ください。重度であっても治療が可能です。
歯周病の進行段階と治療
軽度歯周炎
歯ぐきに軽い炎症が起こっている状態で、歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)が少し深くなっています。痛みはほとんどありませんが、歯磨きのときに出血することがあります。
治療法
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歯磨き指導
日々の歯磨きで病原菌がすみつく歯垢をお口の中から除去することが大切です。当院の歯磨き指導では、患者さまのお口の状況に合わせた、効果的な磨き方を指導いたします。
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スケーリング
歯垢が石灰化した歯石は、さらなる歯垢の付着を招きます。歯石になると歯ブラシでは落とせないので、「スケーラー」という専用の器具で除去する必要があります。 また、当院では痛くないスケーリングを心がけています。
中等度歯周炎
歯を支える顎の骨が溶かされはじめています。歯がグラついたり、腫れや出血したりするといった症状がみられるようになります。歯が浮いたように感じ、口臭がきつくなることもあります。
治療法
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ルートプレーニング
歯周ポケット内部の奥深くにこびりついた歯石や歯垢を、「キュレット」という専用器具で除去します。 最後に歯の表面を滑らかにする処置を行い、汚れの再付着を防ぎます。 ルートプレーニングを行う際は、麻酔を使って痛みを感じないようにします。
当院では、麻酔針が刺さる瞬間の痛みを軽減する表面麻酔、極細33ゲージの注射針や電動麻酔器などを使うなど、無痛治療に取り組んでいます。
重度歯周病
顎の骨の大部分が溶かされて歯のグラつきが大きくなり、放置すると歯が抜け落ちてしまう可能性があります。グラつきのほか、膿や歯の痛み、強い口臭などの症状もでます。
治療法
歯周病と全身疾患の関係について
歯周病は口腔内だけでなく、全身にさまざまな悪影響を及ぼすことがわかっています。「私は大丈夫」「まだ歯周病じゃないから平気」などと考えるのではなく、自分にも起こり得る怖い病気として認識し、しっかり予防や改善につとめましょう。
歯周病と関連がある主な全身疾患
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動脈硬化症
歯周病菌には血管内で血栓をつくりやすいという特徴があるため、脳や心臓などで動脈硬化を招くと心筋梗塞や脳梗塞になる恐れがあります。
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糖尿病
血糖値を下げるホルモン(インスリン)の不足によって高血糖状態が続く糖尿病は、歯周病と深い関係にあり、互いが互いの症状を悪化させるとされています。
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細菌性心内膜炎
口腔内の細菌が心臓の弁またはその周辺に付着して増殖して起きる感染症です。歯周病菌は付着力が強いため、心内膜に付着してしまうことがあります。
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誤嚥性肺炎
歯周病菌が飲食物や唾液と一緒に肺に入り込むことで肺炎(誤嚥性肺炎)のリスクが高まります。肺炎は、高齢者の死亡率が高い危険な病気です。
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敗血症
血管を通って全身をめぐった歯周病菌は、敗血症(全身が感染した状態)の原因になります。敗血症になると、意識障害や多臓器不全などを招く可能性があります。
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早産・低体重児出産
歯周病菌に含まれるサイトカインという物質が子宮の収縮を促し、陣痛に似た筋肉収縮を引き起こすことで早産や低体重児出産のリスクが高まります。
歯周病にならないために、定期的なメンテナンスを
歯周病が進行してしまうと、最悪の場合歯を失ってしまうリスクがあります。
そうならないためにも、こまめに歯科医院でお口の状態を確認し、クリーニングを受けていただくことが重要です。
万が一、歯を失ってしまった場合は、すぐに捕綴(ほてつ)治療で機能を補うことをおすすめしています。歯が抜けたまま放置してしまうと、見た目はもちろん、さまざまなリスクが発生します。たとえば、失った歯の両隣の歯が倒れてきたり、咬み合う歯が伸びてきたりすることで、歯並びが乱れてしまうこともあります。
捕綴治療には、入れ歯・ブリッジ・インプラントがありますが、当院では患者様のご要望などを伺い、最適な治療法をご提案させていただきます。